介護休業の平均期間はどのくらいか?

参考にするデータは厚生労働省が2025年5月21日に発表した「令和6年労働時間、休日・休暇調査」。全国の資本金5億円以上かつ労働者1000人以上の企業380社を主対象とし、そのうち231社から回答を得ている(回収率60.8%)。同調査から介護休業に関する項目を見ていこう。

出所:厚生労働省「令和6年労働時間、休日・休暇調査」

介護休業の最長期間についての結果は、「1年」という回答が最も多く、全体で54.7%(集計159社の87社)に上った。次いで「1年超」と回答した企業が全体で23.3%(同37社)。

法定の「通算して93日まで」は全体で14.5%(同23社)となっている。この結果から、法定を上回る期間の介護休業制度を設けている企業が多数派であることが分かる。特に「1年」という区切りが企業の制度設計において大きな目安となっていることがうかがえる。

なお、介護休業中の経済面が気になる人もいるだろう。雇用保険の被保険者で一定の要件を満たす場合、介護休業期間中に休業開始時賃金日額の67%相当額の介護休業給付金が支給される。