◆パフォーマンスで目立つ「半導体」「暗号資産」

個別ファンドの月間騰落率(ブル・ベア型、通貨選択型を除く)では、「外国株式型」の「野村世界業種別投資(世界半導体株投資)」が20.80%と久々に月間で20%を超える大きな上昇率を記録した。また、「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド」(19.20%)、「同(予想分配金提示型)」(19.11%)、「グローバル仮想世界株式戦略ファンド」(18.59%)、「半導体関連 世界株式戦略ファンド」(18.36%)など、半導体関連や暗号資産関連のファンドが大きく上昇した。

「エマージング株式型」でも「アジア半導体関連フォーカスファンド」(15.61%)、「ニッセイ新興国テクノロジー関連株式ファンド(予想分配金提示型)」(14.05%)など半導体やハイテク株にフォーカスしたファンドのパフォーマンスが目立っている。これに続くのが「国内株式型」の小型株ファンドで「SBI日本小型成長株選抜ファンド(センバツ)」(14.38%)、「SBI小型成長株ファンド(ジェイクール)」(14.37%)、「小型株ファンド」(14.30%)などが上昇した。

◆分配金利回りトップは「フィデリティ・グロース・オポチュニティ」

分配金利回りのトップは前月に続いて「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドD」の27.24%だった。第2位も前月同様に「WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」が26.39%だった。第3位、第4位には2025年4月に新規設定されたばかりの「グローバル・ロボティクス株式ファンド(予想分配金提示型)」と「グローバル・ロボティクス株式ファンド(為替ヘッジあり、予想分配金提示型)」が24.00%で入ったが、設定1年未満の結果での評価になっていることに注意が必要だ。実質的には第5位の「フィデリティ・米国株式ファンドF」の23.08%、第6位の「JPMアメリカ成長株ファンド(ヘッジなし、毎月)予想分配金提示型」の21.73%の価値の方が高いようだ。

執筆/ライター・記者 徳永 浩