出世意欲も男女で異なる
共働き正社員世帯の「出世意欲」についても見てみよう。
現在の役職について尋ねたところ、全体では「役職についていない」と答えた人が56.1%と半数を超えた。男女別で見ると、男性は47.8%にとどまる一方、女性は71.0%と高い。
出世意欲についても男女差があり、男性は33.6%、女性は24.2%と、女性の方が出世に対してやや控えめな傾向が見られる。
出世したくない理由としては、「仕事量や責任が大きくなるだけ」(20代男性)、「周りの役職者が仕事を持ち帰っているのを普段から見ていて大変だと感じており、賃金も見合ってないと感じる」(20代女性)などの声が挙がっている。

責任が重くなればなるほど家庭との両立は難しくなり、夫婦間の調整も必要だ。「その負担に見合う報酬かどうか」をシビアに見ている人もいるのかもしれない。
今回の調査からは、時間の使い方や家庭内の役割に偏りがある傾向などの共働き世帯が直面している実情が見えてきた。一度立ち止まり、お金・時間・役割のバランスを見直してみることが今後の暮らしをよりよくするヒントになるのではないだろうか。
《調査概要》 調査名:「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」 調査主体:株式会社マイナビ 調査期間:2024年11月15日~11月18日 調査対象:20~59歳の正社員の既婚者である男女のうち、配偶者が会社役員(経営者)、公務員、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトのいずれかである人 有効回答数 3000件 調査方法:インターネット調査