「お小遣い制度」の世帯は何割?

株式会社マイナビが共働きの正社員(20~59歳)を対象に実施したアンケート調査から世帯の「お小遣い事情」を見てみよう。

それぞれが自由にお金を使うスタイルにしている家庭もあれば、「お小遣い制度」で管理している家庭もあるだろう。同調査によれば、お小遣い制度を取り入れている共働き正社員世帯の割合は28.8%だった。特に50代では31.2%とやや高く、年代が上がるほど導入割合も増加する傾向がうかがえる。

出所:株式会社マイナビ「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」

また、奨学金の返済をしている人は全体では10.2%にとどまるが、20代に限ると28.4%と突出して高い結果になった。

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残業時間に関する調査結果を見ると、1カ月あたりの残業時間は全体平均で15.4時間。ただし男女差があり、男性は18.8時間、女性は9.5時間と、男性の方が平均して9時間以上長く残業していることが分かった。

出所:株式会社マイナビ「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」

一方で、家事に費やす時間では状況が逆転する。1日あたりの家事時間は、男性が1.4時間、女性が2.5時間で、女性の方が1時間以上長く担っているという結果だった。

時間をどう融通し合うのか、役割分担のあり方を見直すことも、収入アップへの足がかりになるかもしれない。