メディカル領域へ積極投資、M&A旺盛 連結コア営業益2500億円へ
三井化学の成長領域のうち、特に注力するのがライフ&ヘルスケア・ソリューションです。同事業は、さらに「ライフケア領域(メガネレンズ材)」と「ウェルネス領域(農業化学品)」、「メディカル領域(オーラルケア、整形外科、検査・診断)」に分類できます。
うち、特に積極投資するのがメディカル領域です。現在のライフ&ヘルスケア・ソリューションの中心はライフケア領域とウェルネス領域ですが、投資を通じメディカル領域を新たな収益の柱へ育てます。
メディカル領域の強化にはM&Aも活用します。2022年1月に医療機器の製造・販売を手掛ける日本エム・ディ・エムを持分法適用会社化したほか、2025年4月には遺伝子解析のDNAチップ研究所の完全子会社化を目的としたTOB(公開買い付け)が成立しました。外部の技術を取り込みつつ新製品を投入し、市場への本格参入を計画します。
三井化学は2031年3月期にコア営業利益2500億円を目指しており、その実現に向け1兆6000億円を成長投資と既存事業の維持・強化に投じます(2025年3月期~2031年3月期)。ライフ&ヘルスケア・ソリューションなどの成長領域へ経営資源を集中し、目標の着実な達成を図ります。
【三井化学の主な財務目標】