上昇と下落が交互に出現 配当利回りは高水準

三井化学の株価チャートは大きな波長を描いています。コロナショックからの反発で2021年6月に4075円の高値を付けたあと、2022年3月に2644円まで下落しました。その後3000円前後の取引が続きますが、2023年ごろから上昇トレンドを迎え、2024年5月に4836円の高値を付けました。

その後は再び下落傾向となり、現在は3000円前後の取引です。5年騰落率はプラス55.0%と、パフォーマンスは日経平均株価(同プラス83.5%)を下回っています。

【三井化学の株価チャート(過去5年間)】
・株価:3093円(2025年5月19日終値)

 
出所:Tradingview
 

株価は冴えない一方で、配当利回りは高水準です。今期(2026年3月期)は1株あたり150円の配当金を予想しており、予想配当利回りは4.85%に達します。今期は増益を計画していることもあり、三井化学に注目している人は多いでしょう。

【三井化学の予想配当利回り(2026年3月期)】

・予想配当金:150円
・予想配当利回り:4.85%

出所:三井化学ホームページ

配当水準の高い三井化学は、NISAの需要もありそうです。配当金は本来、約2割の税金がかかりますが、NISAなら非課税で受け取ることができます。

NISAで個別株式に投資できるのは成長投資枠です。成長投資枠は年240万円までの投資枠が設けられており、三井化学なら5月19日終値で700株まで購入できます。1株あたり配当金が150円なら、総額は10万5000円です。本来は約2万1000円の税金が生じますが、NISAなら非課税で受け取れます。

今回は三井化学を取り上げましょう。同社の事業内容と業績を解説します。