中古マンション相場が上昇する駅の傾向とは?
ランキングから中古マンション相場が上がる駅にはなにか傾向があるのか。調査では3つのケースを挙げている。
まず1つ目は、超富裕層、あるいは円安などを背景とした外国人の需要が見込めるマンションが多い駅だ。こうした人々は単に住居としてではなく、資産価値の上昇を見込んだ投資という観点からマンションを購入することがあるとされる。そのためこうした人々の需要の高いエリアは相場が上昇する傾向にあるようだ。
2つ目は、駅近でランドマークになる大規模な新築マンションが高値で供給された駅だ。周りにある中古マンションも新築マンションが相場を押し上げる形で上昇する傾向にある。その後も、新築マンションが築浅で中古マンションとして流通することで、さらに中古マンション相場が上昇することも。
3つ目は、近隣の駅の相場が上昇することで、割安だったマンション相場が上昇した駅だ。ランキングに郊外の駅も入っていたのは、この点も理由の一つになっていると考えられる。
全般的に中古マンション相場が上昇するのは都心の駅が多いものの、それ以外の要因もあることがわかった。中古マンションの購入を検討している人はこうした傾向も頭に入れておくといいかもしれない。
調査概要 調査名:株式会社マーキュリー 調査名:中古マンション駅別相場上昇率ランキング 調査対象:Realnetマンションサマリの中古マンションデータを基に、首都圏、関西、東海で2019年および2024年に流通した、流通時の築年数が10年以内の中古マンション 調査公表日:2025年5月15日