2025年4月8日、特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会(通称、NPO法人DC・iDeCo協会)は、「DCエクセレントカンパニー認定制度 発表会」をオンラインで開催。約60人の参加者が視聴するなか、今年度の認定企業47社が発表された。

DCエクセレントカンパニー表彰制度とは

NPO法人DC・iDeCo協会は、確定拠出年金制度の健全な発展と加入者の資産形成支援をミッションとして掲げ、2001年の設立から一貫して制度導入企業や個人向けに情報提供や教育活動を行っている。         

中でも注目されるのが、2010年からスタートした「DCエクセレントカンパニー表彰制度」。表彰を通じて、企業型確定拠出年金(企業型DC)の制度運営において優れた事業会社を評価する取り組みだ。自薦・他薦を問わないエントリー形式で、「継続教育」「ガバナンス」の2部門を設けている。2018年からは厚生労働省と企業年金連合会が後援に加わった。

出所:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会「DCエクセレントカンパニー認定企業 発表会」資料

オンライン発表会の冒頭、同協会の理事兼主任研究員を務める大江加代氏は、表彰の目的について「制度導入事業主は加入者本位の制度運営が求められる。カギとなるのは継続投資教育とガバナンス。表彰を通じて優れた取り組みの継続と普及を促していきたい」と語った。

また表彰によるメリットとして、①DC担当者の取り組みが経営層の共感を得て、企業価値を高める施策として発展すること、②従業員が企業からが受ける資産形成支援の価値を実感し、より積極的な制度活用につながること、③効果的な運営手法が他社の実践に活かされ、加入者全体の資産形成支援の充実化が進むこと、などを挙げた。