新しい日本株インデックスが算出開始

3月24日から、新しい株価指数の算出が始まりました。「読売株価指数(読売333)」というもので、名称からも分かるように、指数の公表主体は読売新聞社になりますが、指数の算出実務は、野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングに委託されます。ちなみに、公表初日の終値は3万5507円74銭でした。

現在、日本国内において、日本株を対象にした株価インデックスを算出・公表しているのは、JPX総研と日本経済新聞社が二大巨頭ですが、この手のインデックスは株価に限らず、債券やコモディティなどさまざまな資産に対応したものが、さまざまなインデックス・プロバイダーによって算出・公表されています。

「インデックス・プロバイダー」とは、市場インデックスを設定・算出・公表する会社のことで、日本では前出のJPX総研や日本経済新聞社の他に、読売333の算出実務を担っている野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングがあります。

海外はもっと多数のインデックス・プロバイダーが存在します。有名なところでは、S&P500やニューヨーク・ダウ30種平均を算出・公表している「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社」や、ラッセル2000を算出・公表している「FTSEラッセル」、SOX指数を算出・公表している「NASDAQ OMX PHLX」、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスを算出・公表している「MSCI社」、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスを算出・公表している「FTSE社」、などがあります。

また、日本のインデックス・プロバイダーが算出・公表しているインデックスは、JPX総研が「東証株価指数(TOPIX)」を代表に、「TOPIX高配当40指数」、「上場株式時価総額TOPIX」、「東証REIT指数」、「東証インフラファンド指数」、「JPX日経インデックス400」、「JPX日経中小型株指数」などが、日本経済新聞社が算出・公表しているインデックスは、「日経平均株価」、「日経平均トータルリターン・インデックス」、「日経株価指数300」、「日経500種平均株価」、「日経国債インデックス」、「日経公社債インデックス」、「日経商品指数」などがあります。

ちなみに、読売333の算出実務を担っている野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングが算出・公表しているインデックスには、「Russell/Nomura日本株インデックス」、「NOMURA-BPI」、「野村日本株高配当70」、「野村高利回りJリート指数」、「NOMURA原油インデックス」などがあります。