◆「フィデリティ・グロース・オポチュニティ」の魅力とは?

売れ筋ランキングで上位に位置する「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンド」は、日本を除く世界の株式上場企業の中から、真の成長機会を発掘する」という考えのもとで、大型株式のみならず、中小型株式にも積極的に投資する姿勢を持つ。米国株式に投資する際にもテクノロジーだけでなく、金融やエネルギーなど幅広い業種から成長株を見いだし、かつ、大型株以外の規模の企業からも投資先を選定している。特に、中小型株を積極的に取り上げることによってインデックスファンドとの違いは大きくなる。ちなみに、「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドDコース」のトータルリターンは2024年12月末時点の過去1年間で55.7%であり、これは同期間の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の40.8%を大きく上回っている。

また、「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドDコース」は1月に1万口当たり400円の分配金(税引き前)を払い出し、2024年10月以来、4カ月連続で400円の分配金になった。2024年は1年間の分配金合計額は4300円だったが、2025年もそれに匹敵する分配金が出るとすると、分配金利回りが年30%を超えることになる。1年間のトータルリターンが50%を超えるがための高い分配金利回りだが、高齢者が年金に加えて資産の活用で生活にゆとりを持ちたいと考えている場合は、この高い分配金利回りは魅力的に感じられるだろう。

執筆/ライター・記者 徳永 浩