2024年は「eMAXIS Slim 全世界株式」が総合1位に
また、ここ数年、常に上位にいる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が初めて10位以内にランクインしたのが2018年で、この年が3位でした。2019年は上位3本がすべてeMAXIS Slimシリーズで占められ、2020年は上位10本のうち5本がeMAXIS Slimシリーズでした。ちなみに「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は2024年の総合で1位になったことにより、6年連続で1位となっています。
さて、2024年のFund of The Yearは、冒頭でも触れたように、「投信ブロガーが選ぶ!」から「個人投資家が選ぶ!」に変わったことに加え、ランキングをインデックス部門とアクティブ部門に分けるのと共に、両者を合わせた総合ランキングと、投信ブロガーによるランキングも発表されています。
アクティブ部門では鎌倉投信の「結い2101」が1位でした。同ファンドはFund of The Yearの常連で、インデックスとアクティブを一緒にランキングしていた時代においても、2012年が4位、2013年が3位、2014年が4位、2015年が7位、2022年が9位、2023年が7位というように10位以内にランキングされており、2024年はアクティブ部門で1位、総合で4位、ブロガー選出で4位となりました。
ちなみに2024年の総合ランキングでは、上位10本のうち8本がインデックスファンドですから、アクティブファンドの「結い2101」が4位というのは、非常に高い評価と考えられます。また、もう1本のアクティブファンドは、セゾン投信の「セゾン・グローバルバランスファンド」でした。
2024年の結果をインデックスファンド、アクティブファンドの別で見ると、インデックスファンドが優位であることが分かります。投票者数で見ると、アクティブ部門で1位だった鎌倉投信の「結い2101」の投票者数が30名であるのに対し、インデックス部門で1位だった三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の投票者数は243名でした。