注目度が高い「個人投資家が選ぶ!Fund of The Year2024」の結果発表が…
いささか旧聞に属する話になってしまいますが、1月24日に「個人投資家が選ぶ!Fund of The Year2024」が発表されました。
振り返ると、この表彰も長い歴史を刻んでいます。最初の表彰は2007年で、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」という名称で運営されてきました。文字通り、ファンドを選ぶのは投信ブロガーでしたが、今回からは投信ブロガーという制約を外して、個人投資家なら誰でも投票できるようになりました。報道によると、今回はその過去最高の400人超にも及ぶ投票が行われたそうです。
ちょっとだけ過去を振り返ってみましょう。
2007年の「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」で断トツのトップになったのは、セゾン投信が運用する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」でした。現在は「バンガード」の名称が外されており、「セゾン・グローバルバランスファンド」に名称変更されています。ちなみに同ファンドは、20名の投票者のうち14名がポイントを付与しており、非常に高い評価を得ました。
また2位は「マネックス資産設計ファンド」でした。セゾン投信のファンドと同様、これも世界分散投資型のバランスファンドです。
2008年になると、ローコストインデックスファンドの注目度が高まってきました。前年1位だった「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は3位に落ち、一方で住信アセットマネジメント(現、三井住友トラスト・アセットマネジメント)が運用する「STAMグローバル株式インデックス・オープン」が1位でした。同ファンドはMSCIコクサイ・インデックスへの連動を目指すインデックスファンドで、信託報酬率が年0.55%と、当時としては極めてローコストであることが評価されたようです。
また、この年の2位は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」でした。米国上場ETFを日本国内の証券会社を通じて購入できるようになったことから話題を集めましたが、これも極めて低廉なコストが評価されています。
2009年以降はインデックスファンドが席巻し、上位10ファンドのうち大半はインデックスファンドで占められるようになりました。ちなみに2009年は10本のうち7本がインデックスファンドです。逆にアクティブファンドでランクインしたのは、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」、レオスキャピタルワークスの「ひふみ投信」、JPモルガン・アセットマネジメントの「JFチャイナ・アクティブ・オープン」でした。