年収1000万~1200万円未満の世帯、人気の金融商品は?

年収1000万~1200万円未満の世帯のみなさんはどんな金融商品を持っているのでしょうか。

保有金融商品ランキング(年収1000万~1200万円未満、総世帯)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※総世帯、実数263、複数回答)

1位    預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む)    97.0%
2位    積立型保険商品(生保・損保)    49.0%
3位    株式    48.7%
4位    投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)    40.7%
5位    個人年金保険    34.2%

1位は 「預貯金」(97.0%)で、ほぼ全世帯が活用。安全性を重視した資産管理が主流のようです。2位の 「積立型保険」(49.0%) も人気が高く、将来に備えて堅実な資産形成を意識する世帯が多いことがうかがえます。

一方で、3位と4位には 「株式」(48.7%) や 「投資信託」(40.7%) といった、運用益を狙う商品類もランクイン。預貯金などで安定性を重視しつつも、一方で資産の成長を狙い、積極的に投資を行う姿勢が見られます。

安定した資産形成のために、さらなる分散を

ここまでの結果から、年収1000万~1200万円未満の世帯では、約9割がさまざまな金融商品を活用していることが分かりました。しかし、「年収1200万円以上」の世帯と比較すると、金銭信託と債券の保有率に差があるのが目立ちます。

例えば金銭信託は、年収1200万円以上の世帯は14.0%であるのに対し、8.7%にとどまっています。債券に関しても、年収1200万円以上は15.2%ですが、9.5%と低めです。

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