年収1000万~1200万円未満世帯では「約9割」が金融資産を持っている
全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)から年収1000万~1200万円未満世帯の回答をランキングで見ていきましょう。まずは「金融資産」についてです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
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保有している 87.1%
保有していない 12.9%
金融資産を保有している世帯は 約9割(87.1%)に上りました。多くの世帯が貯蓄や投資を活用し、資産形成に取り組んでいるようです。
一方で、約1割(12.9%)は「保有していない」と回答。住宅ローンの返済や子どもの教育費などの固定費が大きく、貯蓄や投資に回す余裕がない世帯もあるでしょう。また、生活水準の向上に伴い支出が増え、結果的に資産形成が後回しになっているケースもあるかもしれません。
収入が一定水準を超えていても、適切な資産管理や運用ができなければ、経済的安定を損なうリスクも考えられます。住宅ローンの見直しや、NISA・iDeCoの活用など、世帯の状況に合った方法で、効率的に資産を増やす工夫が求められそうです。