中小零細企業の倒産が目立つ
2024年は前年と比べて倒産件数こそ増えたが、負債総額は逆に減っている。この要因は何なのだろうか。調査では、負債額の規模別でも倒産件数を集計しているが、前年からの増加率が全体を上回ったのは、負債額で「5億円以上10億円未満」(18.5%増)、「5000万円未満」(17.8%増)だった。
一方で「50億円以上」の倒産は逆に前年から減少している。つまり中小零細企業を中心に倒産が増えていることを示唆する結果となった。企業規模によって明暗が分かれているようだ。
●後編:【倒産が多かった地域や業種、理由は? 老舗企業や飲食店の倒産、過去最多のナゼ】では、倒産が多かった地域や業種、倒産の理由などより詳報していく。
調査概要 調査名:全国企業倒産集計2024年報 調査主体:株式会社帝国データバンク 調査期間:2024年1月1日~2024年12月31日 調査対象:負債1000万円以上法的整理による倒産