住宅ローンの負担感も生活満足度には大きく影響

【図表1】の結果から読み取れるように、生活満足度を左右するのは住まいの選択だけでは無いようです。また、住宅購入時にはほとんどの方が住宅ローンを活用されるかと思いますが、その返済負担感と生活満足度の関係はどうでしょうか【図表2】。こちらの結果からも、住宅ローンの負担感が軽いほど現在・5年後ともに生活満足度が高くなるといった特徴がみられました。

「念願の自宅を購入すれば、将来の生活が約束される」というものではなく、先ほどのライフプラン同様に長期的な返済を見据え、無理のない負担感で計画を行うことが生活満足度を高めていくには重要となりそうです。

【図表2】住宅ローン負担感別の生活満足度

*回答者:住宅ローン返済中の方

人生設計がもたらすのは家計のゆとりだけではない

快適な住環境は、心身の健康や日々の安心感にもつながる生活満足度を高めるにあたって重要な要素と考えられます。一方で、今回の調査結果からは、「住まいの選択」だけではなく、「ライフプランを立てること」や「住宅ローンの返済計画をしっかりと考える」といった、住まい選択の前準備が、生活満足度に対してより大きな影響力を持つ、ということがわかりました。

住まいはあくまで生活基盤の一部であり、人生設計全体のバランスを考えることが大切です。金融リテラシーの向上を図り、自身にとって適切な人生設計を行うことは、家計にもゆとりを持たせるだけでなく心にもゆとりを持たせ、豊かで満足度の高い生活を実現することに繋がるのではないでしょうか。