短期投資家と長期投資家、それぞれが取るべき姿勢
2025年「日経平均株価」の高値、安値予想
最高値…4万3000円
最安値…3万7000円
――2025年、投資家が注目すべき点は?
世界経済や金融市場に大きく影響する米国の政策がトランプ氏の「胸先三寸」で決められていく展開から、先行きは予測不能だ。同様に中国の出方も習近平氏の胸先三寸で決まる。
これらを踏まえ、金融市場はボラティリティが高い状態が続くだろう。短期投資家は飛んできたボールを1つずつ丁寧に打ち返すしかない。打率が下がっても仕方ない。半面、長期投資家は短期的なボラティリティを恐れず、「大きく下がったら買い」の姿勢で臨むことができるだろう。
ニッセイ基礎研究所
金融研究部 主席研究員 チーフ株式ストラテジスト
井出 真吾氏
1993年東京工業大学卒業、日本生命保険入社。1999年ニッセイ基礎研究所、2023年より現職。専門は株式市場、株式投資、マクロ経済、資産形成。新聞・テレビ等メディアへの登場も多数。著書に「40代から始める 攻めと守りの資産形成」「本音の株式投資」、「株式投資 長期上昇の波に乗れ!」(いずれも日本経済新聞出版社)等。