個別商品を組み合わせる場合の商品選択ポイント
Webでラインナップのページを見て、それぞれの運用商品の詳細を確認しましょう。ここで見るべきポイントは商品名でなく、対象資産は何か、地域はどこか、運用方法はパッシブかアクティブか、という点になります。
・対象資産→株式、債券、その他(REIT、金など)
・地域→先進国、日本、新興国、全世界など
・運用方法→パッシブ運用(インデックス運用)、アクティブ運用
ここまでの情報である程度候補となる商品が絞り込めたら、過去の実績や今後の期待収益率を見て「今後も期待できそう」と思えるかを確認しましょう。その際、運営管理機関が提供するシミュレーションを見ると参考になります。
情報を探すのが難しい方は、「対象資産が株式であれば全世界株式型の投資信託を選ぶ」などして地域を分散させることを考えてみても良いでしょう。ただしラインナップによっては該当する商品がない場合もあるため、その場合は個別商品ではなくバランス型ファンドから商品を選ぶことも検討していきます。
バランス型商品を選ぶ場合の商品選択ポイント
バランス型商品のラインナップでは、主に株式と債券の比率に注目します。自身の取り組みたい株式と債券の比率に最も近いものを選択しましょう。
各商品の株式と債券の比率は、商品の詳細ページで確認できるほか、「DCインデックスバランス(株式80)」のように商品名で株式の割合が分かるものもあります。
企業型確定拠出年金で商品について情報を調べる際は、まず運営管理機関の情報を確認します。その他、信頼できる投資の情報を発信しているWebメディアや、書籍、雑誌、テレビなどで日々情報に触れることも大切です。
「最初になんとなく商品選びを済ませてしまった……」という方は、この機会にぜひ自分の戦略にあった商品選びを行ってみてはいかがでしょうか。
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