場合によっては不動産投資という選択肢も!

さらに、全ての女性にすすめるわけではありませんが、iDeCo、つみたてNISAに加えて、長生きの女性の自分年金づくりの方法として「不動産投資」を検討してみても良いでしょう。というのも、これまで多くの女性の方のご相談に乗ってきましたが、たくさんの貯金があったとしても、老後にわずかな年金収入だけだった場合を憂慮して気前よくお金を使うことができない、老後の生活が不安でたまらないという例をいくつも見てきたからです。

不動産投資というと、なんだか敷居が高そうな気がしますが、実は投資手法としては手堅い分野です。老後の年金の不足分を補うと考えると、安定した収入が必要になります。株やFXは大きく儲かる可能性も秘めていますが、大きく値下がりする可能性もあり、老後の年金を補う商品として考えるには適切ではありません。一方で不動産投資は、入居者が決まってしまえば、毎月一定の家賃収入が入ってきて、収入が安定します。そして、購入後は管理会社に任せてしまえば、ほとんど手間もかからないので、値動きを気にして生活を送る必要はありません。

ただし、基本的に不動産投資をするときには、ローンを組んで物件を購入するので、誰でも不動投資にトライしてよいかというと、そうではありません。不動産投資で成功する秘訣は、物件選びや業者選び、管理会社選びなどに加えて、好条件で融資が下りるかどうかもとても重要です。ですから、好条件で融資が下りやすい会社員、公務員の方などは検討してみても良いでしょう。

不動産投資は慎重に行う必要がありますが、良い物件や業者に出会うことができれば、人生の終盤には、物件を売却してお金を得ることで、老人ホームの入居一時金に充てたり、毎月の賃料の足しにしたりすることができます。長生きの女性が老後も楽しく暮らすことができるようにするためには、長生きということを踏まえ、各金融商品の特徴を理解して上手に活用していくことが大切です。