子どもを1人育てるのに必要な収入はズバリ「831.7万円」

前問で子育ての経済不安項目のトップに挙がった学費・教育費。調査では、学費・教育費を払える自信の有無についても質問しています。

結果、「多かれ少なかれ自信はない」(=「全く自信はない」+「自信はない」+「どちらかといえば自信はない」)と回答した人が64.1%でした。

それではいくら収入があれば、子どもを育てられると考えているのでしょうか。調査結果では、子ども1人育てるのに必要な収入の平均はズバリ831.7万円。国税庁の統計では、2023年の日本人の平均年収は460万円(男性平均が569万円、女性平均が316万円)。共働きすれば世帯年収でギリギリ達成できそうな水準です。

出所:Job総研 「2024年 日本経済の意識調査〜少子化編〜」

「子ども・結婚相手のことなど考える余裕が無い」 リアルな声とは

最後に調査に寄せられたコメントを紹介すると、「社会保障費や税金が増えたので、生活費やローンの他に今後の学費のことを考えると2人目は考えられない」、「生活費など含め子供の教育に力を入れながら払えていけるかが不安となり、子供を産むには少し勇気がいる」、など子どもにかかる費用を気にして、出産・子育てに踏み出せないという声が。

また、「子育てにはお金が必要。責任をもって育てるのに金銭的に余裕がないのは子どもが可哀想だ」、「お金をかけないと十分な教育を受けさせてあげられない。すると子が成長した後に困って負の連鎖に陥る」、など子育てに十分な収入がなければ、子どもにしわ寄せがいってしまうことに懸念を示す声もありました。

調査概要 調査対象:現在職を持つJobQ Town登録者で、全国20~50代の男女292人 調査期間:2024年9月4日〜2024年9月9日 調査主体:Job総研(パーソルキャリア株式会社)  調査名:2024年 日本経済の意識調査〜少子化編〜