宇治茶や今治タオルなど、特産品もブランド力アップに! 

同調査では、トップ50も発表されています。見てみると“特産品”がカギを握っていると思われる自治体も。

出所:大東建託株式会社「自治体ブランドランキング2024<全国版>」

その一例が、23位「新潟県魚沼市」です。

訪問したことがあるのはわずか6.8%と、トップ30のうち最も低い数字。そうした状況でランクインしているのは、ブランド米「魚沼産コシヒカリ」の影響も大きいと推測されます。

さらに25位「京都府宇治市」は高級茶で知られる「宇治茶」、34位「愛媛県今治市」は、吸水性の良さにも定評のある「今治タオル」がカギを握りそうです。

ちなみに意外なのが、東京都内の自治体が一つも入っていないこと。別記事『「街の住みここちランキング2024<都道府県版>」意外な街がランクイン! 20代以上の男女が憧れるのは?』にあるとおり、「住みたい街ランキング」では東京23区が上位を占めています。

ところが一転して、トップ30はおろか、トップ50にも登場しないのです。“住む街”となると利便性が問われますが、あくまで“イメージの良い街”という観点で考えると、違った結果になるということでしょう。

物件の資産価値は、何か一つの要素で決まるわけではありません。立地や周辺環境、そして今回注目したブランドイメージなど、さまざまな条件が関わってきます。広い視点をもって判断するためにも、こうしたアンケートをうまく活用したいものです。

《調査概要》 自治体ブランドランキング2024<全国版> 調査期間:2024年2月21日〜2024年3月14日 調査対象:全国47都道府県(対象自治体1,890)居住の20歳以上の男女 回答者数:183,727名