異性とのお付き合いが長く続くと、結婚を意識するもの。でも、相手によってはなかなか結婚に踏み切れない場合もあります。今回は、きちんとしたプロポーズをしてくれない男性とのすれ違いの人生を送った女性のお話です。

彼との付き合いは10年。結婚を意識するものの…

33歳の山田さやかさん(仮名)はとても美人。おまけに下町っ子らしく気風が良くて頼りになる女性です。家族は、お父さんお母さんと2つ下の妹。とても仲良し家族で、生活も安定していました。

家族に恵まれたさやかさんには、23歳からずっと付き合っている男性がいます。優しくてとても気の合う相棒みたいな人で、さやかさんはこの人こそ結婚相手と思っていました。家族も同じように思っていて、公認の仲と言える相手。一方では、付き合って10年という、この長い交際期間が気になっていたのも事実です。ちょっと長すぎないかと。

その気持ちを両親はさやかさんに伝えるのですが、彼女は「心配いらないよ。私たちはうまくいっているし、お互いを理解しているベストパートナーなのよ」と言い続けてきました。

なぜそのようなことが言えるのかというと、さやかさんには、彼から愛されていて結婚を望まれているという自信があったから。この10年間に彼から何回か「そろそろ結婚をしない?」と言われてきましたが、仕事を理由に彼を待たせていたのです。

それに、さやかさんは友人も多くて、独身を満喫したい気持ちもありました。もちろん、彼と結婚したいけれど、もう少し自由を堪能したい。そういう思いもあったのです。

それに1番は優越感でしょう。彼を待たせている、じらしていると思うと、なんともいえない快感が顔を出すことがあったようです。