ソフトバンクグループは、スマートフォン向け半導体デバイスの設計で支配的なシェアを持つ英アームを傘下に持ちます。また国内で知名度の高いLINEヤフーやPayPayもグループ企業です。これらのことから、ソフトバンクグループへの投資を検討する人は多いでしょう。

しかしソフトバンクグループは株価水準が大きく、1単元(100株)の購入に約87万円が必要です(2024年10月1日終値:8682円)。資金的なハードルから、株式の購入は難しいという人も多いでしょう。

その点、投資信託なら少額から投資ができます。ソフトバンクグループへ集中投資する特化型ファンドもあります。では、どのような投資信託ならソフトバンクグループに投資できるのでしょうか?具体的な銘柄を紹介します。

投資会社のソフトバンクグループ 通信・メディア・決済のソフトバンク

まずはソフトバンクグループの概要を押さえましょう。

ソフトバンクグループは東証の業種区分で情報・通信業に分類されています。しかし、実態は投資会社に近い性質を持ちます。

ソフトバンクグループは2017年にソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の運用を開始しました。SVFは主にハイテク株に投資し、その損益はソフトバンクグループに反映されます。

SVFの運用開始から、ソフトバンクグループは業績の変動が大きくなっています。2019年度は15年ぶりの最終赤字に転落。しかし翌期は一転して国内で歴代最大となる4.9兆円もの純利益を稼ぎました。以降は純損失が続いている状況です。

なお、ソフトバンクグループは子会社のソフトバンクも上場しています。ソフトバンクは通信事業の盤石な収益基盤が強みで、利益はソフトバンクグループより安定的です。またLINEヤフーやPayPayは、ソフトバンクに連結されています。

ソフトバンクグループは、ソフトバンク株式の約40%を保有する親会社です。しかしソフトバンクグループの業績は、先述の通り投資損益の影響を強く受けます。

通信ブランドとしての「ソフトバンク」に魅力を感じるなら、子会社のソフトバンクへ投資するとよいでしょう。