急落時に買った分が後から効いてくる「積立」ならではのメリット

「自分の投資スタイル」を見つけるには、とにかく経験を積むしかありません。大勢の個人投資家から話を伺いますが、投資手法は皆、バラバラです。

それでも皆さん、一定額の資産を築いています。つまり、こうすれば必ず儲かるという法則は、少なくとも株式投資には存在しないのかも知れません。

ひとつ言えるのは、自分が無理せず、かつ楽しく投資できる方法を見つけて、それを淡々と続けていること。まさにそれこそが「自分の投資スタイル」なのでしょう。無理せず、楽しいと思える方法を見つけて下さい。

投資信託については株式投資ほど、自分の投資スタイルは求められませんが、大事なのは「途中で止めない」こと。とにかく5年から10年は続ける。その間に株価が急落しても続ける。マーケットはいずれ回復します。

その時、急落時に積立で買った分が効いてきて、案外と早いタイミングで損失を回復します。その経験を積むことが「長く続ける」という投資スタイルにつながり、資産形成を促進するものと考えます。

株価は長期的に上昇、とにかく継続することが大事

経済は成長し続けますし、それにともなって株価も長期的には上昇していきます。ですので、不安を感じる必要は全くありません。とにかく続けて下さい。

鈴木 雅光氏 金融ジャーナリスト 

 

有限会社JOYnt代表。1989年、岡三証券に入社後、公社債新聞社の記者に転じ、投資信託業界を中心に取材。1992年に金融データシステムに入社。投資信託のデータベースを駆使し、マネー雑誌などで執筆活動を展開。2004年に独立。出版プロデュースを中心に、映像コンテンツや音声コンテンツの制作に関わる。