長期低迷の可能性も想定しておくこと
前回【毎月5000円で新NISA】日本の年金“平均利回り”で積み立てたら、将来いくらになる?(第1回)でもお伝えしましたが、投資に“絶対”はありません。
「4資産均等の積立投資を20年間続けた場合、いつ始めたとしても、投資元本を割ったことは一度もない」というのは、あくまでも1985年以降の約40年のデータ(※)で計算した結果に基づいて言えるというだけです。今後も同様の結果になるかどうかは、ふたを開けてみないとわかりません。
日経平均株価で見ても、2024年2月にようやく平成バブル期(1989年末)の史上最高値である3万8915円を超えましたが、実に35年近い歳月を要したのです。
日本の株価が再びそんな長期低迷期を迎えることは想像したくありませんが、一度あることは二度三度と繰り返す可能性もゼロではないことを頭に置いておくべきです。
とはいえ、1989年12月から毎月、日経平均株価に積立投資できていたとすると、2024年7月の段階で、平均購入単価は1万5532円になっている計算です。同年7月11日に4万2000円台の史上最高値をつけてから8月5日には一時3万1000円台へと急落しましたが、それでも平均購入単価の2倍は超えている状態です。
これがまさに、「ドルコスト平均法」の効果が得られる積立投資の魅力でしょう。
将来の株価がどうなるかは誰にもわかりません。またいつか「○○ショック」と呼ばれる暴落はきっと来るはずです。
でも、その安くなった時にも確実に買うことができる積立投資は、絶妙なタイミングがわからないからこそ、資産形成の利回りを高めるために有効だと思われます。
積立投資の設定をしたら、株価変動は気にせず、とにかく続けること! 毎回言いますが、これが重要なコツです。
では次回は、毎月3万円のシミュレーションです。お楽しみに!