みなさん、こんにちは! 正直FPヒッシー先生こと、菱田雅生(ひしだまさお)です。私は山一証券出身の元証券マンで、金融商品や保険商品を一切売らない「正直FP」として、講演や執筆を中心にお金の知識(金融リテラシー)を広める活動をしています。そんな毎日の活動も気付けば26年、講演回数4600回超、コラム執筆3000本超となりました。

今回から始まる新連載では、「新NISAって結局、いくらくらいになるの?」と疑問のあるみなさんのために積立シミュレーションを行い、結果について正直FPによる正直なコメントをお伝えします。これからの資産形成の参考にしていただければ幸いです。

では、記念すべき第1回目を始めていきましょう!

新NISA「毎月5000円」で将来いくら?

▼毎月5000円の積立投資シミュレーション
・利回り:4%
・積立期間:5年~40年(5年ごと) 

今回の積立額「毎月5000円」でのシミュレーションの結果は以下のとおりでした。

 

今回の「年4%」という利回りですが、日本の公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2001年度から2023年度までの収益率の平均である「年4.36%※」より少し低めということで設定しています。

こうした事例ではよく、3%、5%、7%などの数字が使われますが、今回は日本の年金を運用する専門機関の平均利回りをもとにシミュレーションしています。ただもちろん、この数字も“万能”ではなく、投資に“絶対”はないことは後半でお伝えします。

ちなみにGPIFの運用は、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式という代表的な4資産に4分の1ずつ均等に投資することを基本としています。

※年金積立金管理運用独立行政法人「2023年度の運用状況」