夏休みも終盤に差し掛かってきましたが、楽しそうな顔をした子どもたちをよく見かけます。普段の学校とは違う、非日常の生活だからでしょう。キャンプや川遊び以外にも、最近では銀行がお金の教室、博物館が親子向けイベントなど、さまざまな体験イベントを積極的に開催しています。無料や格安のイベントも多く、実用的な知識や教養が身について役立つと、旅行などが値上がりしてることもあり人気のようです。今回は、夏休みのレジャーやそれにまつわるお金について解説します。

 

「体験」が重視される今、お得な施設や減税効果を活用して楽しもう

夏本番の到来でレジャーや旅行が活発になっています。8月の新幹線や航空機の席の予約は、前年比40~50%の増加と好調です。それでもコロナ禍前の2019年と比較すると、約5%の減少です。やはり大きいのは物価上昇でしょう。19年と比較すると、賃金は上がったとはいえ物価の上昇には全く追いついていません。統計的には約5%、賃金より物価の方が上がっています。消費者にしてみれば節約志向になるのも当然です。

特に旅行やレジャーはインバウンドの外国人と重なります。外国人にしてみれば日本は円安もあり全てが格安の国です。外国人を当て込んだホテルや外食では、大幅な値上がりが目立ちます。昔の値段を知る日本人からすれば、いくら何でも高すぎるという納得できない感覚はあるようです。

そこで意外な救世主になっているのが定額減税です。所得によって金額は違いますが、1人当たり約4万円が6~7月の夏休みの予定を立てる時期にほぼ行き渡りました。当初はどうせ日常の生活費で消える、不公平などと評判の悪かった定額減税ですが、夏のレジャー消費や買い物に役立てる人は多いようです。

最近はビジネスの場で体験や経験が重視されます。自発的に何かをしたいという内発性を育むからです。また、多くの経験や体験を積んだ人は他人への共感力が高くなると言われています。内発性や共感力の高い人を人財としてみると、積極的な事業展開やチーム運営などビジネスの武器になるのです。

しかし暑い夏、電気代も心配だし節約も必要ですね。電気ガス代は9~10月に補助金が復活して一般的な家庭で1500円程度安くなる見込みです。図書館や集会場など多くの公共施設は、クーラー代を節約したい人に積極的な来訪を促しています。日本は世界でも有数の公共施設が充実した国です。積極的にお得に利用したいですね。

 

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