米国発の独立系資産運用グループ、フィデリティとはどんな会社?

フィデリティ投信株式会社(以下、フィデリティ投信)が所属するフィデリティ・インターナショナルは、世界の25を超える国や地域の顧客に投資や退職に関するソリューションサービスや専門的知見を提供する独立系資産運用グループです。

フィデリティ・インターナショナルは、1946年にエドワード・C・ジョンソン2世が米国ボストンで創業したフィデリティ・インベスメンツの国際部門として1969年に設立、1980年に米国の組織から独立しました。創業以来、株式を公開せず、顧客第一主義を貫き、長期ビジョンに基づいた経営の独立性を大切にしています。

顧客は中央銀行、政府系ファンド、大手企業、金融機関、保険会社、資産管理会社から個人まで多岐にわたります。機関投資家向けにはオーダーメイドの投資ソリューションやコンサルティング、資産運用のフルサービス・アウトソーシングなどを、雇用主向けには投資運用に加え、職場での年金管理サービスなどを提供。個人投資家やアドバイザー向けには資産形成をサポートする商品やサービスを提供しています。

フィデリティ・インターナショナルの運用総資産額※は5,604 億ドル(約79兆円)にのぼります(2023年12月末日時点、為替レートは140.98円で算出)。
※資産運用ソリューション・サービス事業と合算

日本に初めて進出した外資系運用会社

「フィデリティ」(Fidelity)という言葉には「忠実」「忠誠」あるいは「誠実」といった意味があります。 「フィデリティは、お客さまから最も信頼される資産形成のベストパートナーになることを目標に、忠実に、誠実に商品やサービスを提供しています」とフィデリティ投信のコーポレート・コミュニケーションズ部長・愛川朋子さんは語ります。

フィデリティ・インベスメンツは、米国のミューチュアルファンド(投資信託)草創期に設立。投資委員会が協議して投資を行うことが常識だった当時に、有能なポートフォリオ・マネージャーが自由に運用力を発揮できる投資スタイルを導入、独自の企業調査を重視した調査体制の基盤を作りました。

そしてミューチュアルファンド、さらには米国でその後発展した確定拠出年金(401(k)プラン)を通じて個人投資家の投資や資産形成を大きく後押ししました。1969年、その国際部門としてフィデリティ・インターナショナルが設立された年に、米国外初の拠点として東京にオフィスを開設。外資系金融機関がまだ自由にビジネスが行える環境ではなかった時代に外資系運用会社として初めて日本に進出し、海外投資家の日本株式投資を支える調査拠点として活動を開始しました。現在ではアジア太平洋地域、欧州、中東、ラテンアメリカにおいて、個人投資家、アドバイザー、金融機関、企業、公的機関等、多岐にわたる投資家層にサービスを提供しています※。

※現在、フィデリティ・インベスメンツとフィデリティ投信が所属するフィデリティ・インターナショナルは各々が独立して経営