企業価値の評価はサステナビリティへのコミット

ロべコの特徴を一言でいうならば、「サステナビリティ」に力を入れている点が挙げられます。欧州はサステナブル投資に世界でも先駆けて取り組んでいる地域ですが、特にロべコの本社があるオランダは、多くの国民が海抜0メートル以下の土地に住んでいるため、気候変動への意識が高いと言われています。

加えて1995年に設立されたサステナブル投資のパイオニアである運用会社SAMを買収したことを契機に「サステナビリティ」と「運用」を融合する組織体制の構築を進めています。気候変動や生物多様性等の専門家、サステナビリティを定量化するためのデータ・サイエンティスト等、金融の分野とは異なるプロフェッショナルも在籍しており、運用戦略に反映させています。

「『儲かっている』等の側面だけで企業の価値が評価される時代は終わりました。ESG、サステナビリティにコミットメントしている企業が結果として長期的に企業価値が評価される世の中に変化してきています」と根尾さんは強調します。

「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」投資家部門で唯一、5年連続受賞

ロベコは、2005年に東京オフィス(支店)を開設し、投資助言・代理業者として日本の運用機関向けにロベコおよびグループ会社の運用戦略の提供を開始しました。その後、ロベコ・ジャパン株式会社の設立、投資運用業の登録を機に、ロベコおよびグループ会社が世界各国で積み上げてきた信頼と実績を基に、長きにわたり培ってきた運用手法の数々を日本の機関投資家を中心に提案し続けています。

また、サステナビリティやスチュワードシップにおいては、ロベコ・グループの強みを生かし、積極的な情報提供に努めています。2024年2月には、環境省が選定する第5回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」において、投資家部門(アセットマネジャー部門)銀賞(環境大臣賞)を受賞。銀賞を受賞するのは、同アワード創設初年度以来2回目となり、銅賞受賞も含め投資家部門で唯一、アワード創設以来5年連続受賞を果たしています。