大手証券では4月もインド株ファンドが人気

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドや、新光ピュア・インド株式ファンドなど、大手証券ではインド株ファンドの人気が、4月も高かった。インドの存在感が、世界の株式市場で日増しに高まっている。インドは人口増加が続き、所得の向上余地も大きいことから、高成長を続ける市場として注目を集めているからである。また、中国への投資リスクを懸念した海外のマネーが流入しているほか、インド国内の個人投資家の積み立て投資も市場をけん引している。こうした背景から、インドの主要株価指数は最高値圏で推移している。

インド株式市場は、インド国内投資家が6割、海外投資家が4割と、国内投資家の割合が高い状況にある。しかし、今後は海外投資家からの資金流入が期待される。インド経済は内需・内製の割合が高く、地政学的リスクが低いという特徴があり、これは投資家にとって安心材料だからである。中国やロシアへの投資回避の動きがある中、インドが代替先として評価を高めている。欧米の年金などの資金がインド株に向かいつつあり、インドの通貨ルピーが米ドルに連動していることも、海外投資家にとって投資しやすい環境となっている。

インドは海外投資家から見て魅力的な市場であり、インド政府も海外からの投資を促進する政策を実施している。インド経済は今後も成長が予想され、海外投資家からのさらなる資金流入が期待できるだろう。