今期の業績はどうなる?積極的な採用で売上300億円を計画
丸千代山岡家の今期(2025年1月期)の見通しは以下の通りです。業績が急拡大した前期と比べれば成長スピードは落ち着くものの、増収増益を見込みます。
【丸千代山岡家の業績予想(2025年1月期)】
・売上高:300億円(+13.2%)
・営業利益:22.8億円(+10.5%)
・経常利益:23.5億円(+10.2%)
・純利益:15.7億円(+9.8%)
※2024年1月期時点の同社の予想
※()は前期比
今期の取り組みで目を引くのが採用計画です。年間で200人以上の中途採用を見込んでいます。2024年1月末の従業員は558人でした。計画通りなら、1年で35%以上増やす大幅な増員となります(出所:丸千代山岡家 決算説明会資料)。
従来の山岡家は採用に慎重な姿勢がうかがえました。2014年1月期と2019年1月期は従業員の数が減少しています。前期は100人以上増えていますが、直近10期の1年あたりの増加数は33人です。山岡家にとって、年200人の採用は挑戦的な目標だと考えられます。
採用に合わせ出店も進めます。
今期は関東と九州を候補地に10店舗を出店する計画です。また手薄な九州、中国、関西への出店に向け物件調査の強化にも取り組みます。既存店エリアでは、好調な店舗周辺でのドミナントも展開します。
より長期の取り組みは新しい中期経営計画の公表を待ちたいところです。
山岡家は2023年3月、2026年1月期までの中期経営計画を発表しました。しかし目標の大部分を2024年1月期に達成したことを受け、現在新しい中期経営計画を策定中です。
新中期経営計画は、今期の第1四半期決算の発表時に公表される予定です。積極的な目標が示されれば株価上昇の材料となるかもしれません。決算は6月の公表を予定しています。