資金流出額トップは「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」

 

2月の資金流出額1位はピクテ・ジャパンの「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」だった。

同ファンドは、主に世界の高配当利回りの公益株に投資するアクティブファンドである。公益企業は、電力やガス、電話、通信など日常生活に不可欠なサービスを提供しており、一般的に景気の良し悪しに左右されず収益基盤が安定しているという特徴がある。

ただ、各国の国債利回りが上昇する中、世界公益株式配当利回りは4.2%と、世界国債利回りの3.5%(2024年2月末時点)との差がなくなってきている。2月末の基準価額の1年騰落率も2.46%と振るわない。また、毎月分配型ファンドなので新NISAの対象ファンドとなっておらず、3月以降も資金流出が続く可能性は高いだろう。

■ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
基準価額 2467円
信託報酬 1.81%(年率・税込)
純資産残高 8919億円

<騰落率>
1カ月  1.50%
3カ月 -1.35%
6カ月 -0.73%
1年   2.46%

※2月末時点