優先して見直すべきは「投資金額」

もし、現行NISAで資産形成を始めた時に熟考を重ねて選んだ投資対象、あるいは投資法であるならば、新NISAに変わったからといって、それらを見直す必要性はないと考えます。しばらくの間、「新NISAにピッタリの投資法はこれだ!」的な記事が目につくかと思いますが、いちいち気にしないようにしましょう。

これは、実は口座を開設する金融機関にも当てはまることで、現行NISAで選んだ金融機関が、自分の資産運用に対するスタンスに合っているのであれば、選択肢が多いという理由だけで、インターネット証券会社に口座を移管させる必要はありません。

近年、直販をメインにしている投資信託会社から口座が流出している、という話を聞きます。投資対象の投資信託が少ないからというのが、その理由のようですが、自分が自信を持って選んだのが直販投信会社のファンドなのであれば、口座を閉じる必要はどこにもありません。そのまま継続すれば良いでしょう。

新NISAのスタートに際して唯一、見直してもいいかもしれないのは投資金額です。現行NISAに比べてより大きな金額を投入できるようになったのですから、資金力があるならば、これを利用しない手はありません。ぜひ最短距離で1800万円を目指してください。