要注意!手数料が高い、元本確保型がない金融機関がある

iDeCoを元本確保型で運用するなら、最も気を付けたいのが金融機関の選択です。

どの金融機関を選んでも、国民年金基金連合会や信託銀行に支払う手数料は変わりません。加入時(2829円)や積立時(171円/回)などで手数料が発生します。

しかし「運営管理手数料」は金融機関によって異なります。窓口として加入者をサポートするための費用で、上述の手数料に上乗せして残高から徴収されます。

運用益に期待できない元本確保型は、手数料による目減りには特に注意したいところです。以下のように運営管理手数料が無料の金融機関を選びましょう。上乗せがなく、最低限の手数料で利用できます。

【運営管理手数料が無料の主な金融機関】

ネット型 対面型
・SBI証券
・楽天証券
・マネックス証券
・auカブコム証券   
・松井証券
・野村證券
・SMBC日興証券   
・岡三証券
・イオン銀行
・りそな銀行

 

出所:確定拠出年金教育協会(iDeCoナビ) 

また、そもそも元本確保型を選べない金融機関もあります。以前は少なくとも1本以上の元本確保型商品を用意することが義務付けられていましたが、法改正で投資信託のみの提供が認められました(2018年5月施行)。実際にiDeCoで元本確保型を提供しない金融機関も登場しています。

【iDeCoに元本確保型の商品がない金融機関の例】
ソニー銀行
・三井住友銀行(みらいプロジェクトコース)

出所:確定拠出年金教育協会(iDeCoナビ)

iDeCoを元本確保型で運用したい場合、これらの注意点に気を付けて金融機関を選ぶようにしましょう。

文/若山卓也(わかやまFPサービス)