外貨預金は一般に円預金より金利が高く人気があります。しかし、同様の効果を得たいならFX(外国為替証拠金取引)も検討したいところです。レバレッジをかけないFXの商品性は外貨預金と同様で、さらにコストが低いメリットがあります。近年では積立外貨預金に相当する「FX積立」も登場しており、少しずつ積み立てたい人のニーズも満たせるでしょう。

低レバレッジでFX 外貨預金より好コスパ

外貨預金とFXはどちらも海外の通貨を投資対象としています。日本円より金利が高い通貨が多く、外貨預金では利子として、FXでは「スワップポイント」として金利収入を得られます。

外貨預金とFXの大きな違いは「レバレッジ」の有無です。自己資金以上の金額で取引できる仕組みのことで、FXは最大25倍のレバレッジをかけられます。例えば自己資金が100万円なら2500万円までの取引が可能です。

ただし必ずしもレバレッジをかける必要はありません。FXでは取引する金額を自由に決められます。自己資金を超えて取引しなければ、リスクは外貨預金と同程度です。

さらにFXは外貨預金よりもコストが低い傾向にあります。投資効果が同じなら、基本的にコストが低い方が大きな利益を得られます。外貨預金よりも有利に資産形成できるでしょう。

【主な金融機関の米ドルの為替コスト(往復)】

外貨預金 FX
 PayPay銀行:10銭
 住信SBIネット銀行:12銭  
 ソニー銀行:30銭
 外為どっとコム:0.2銭
 GMOクリック証券:0.2銭  
 SBI証券:0.2銭

※2023年9月1日時点
※各種キャンペーン、プログラム等を考慮しない通常時のコスト
※FXは米ドル/円の原則固定スプレッド