みずほグループの看板ファンド
「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) (愛称:未来の世界)」はみずほグループの主力商品です。みずほ銀行とみずほ証券の投信残高ランキングでは2年連続で首位となりました。2021年3月末までは圏外だったことから、最近になって人気化したようです。
【みずほグループにおける投信残高の順位】
2021年3月末 | 2022年3月末 | 2023年3月末 | |
みずほ銀行 | ─ | 1位 | 1位 |
みずほ証券 | ─ | 1位 | 1位 |
みずほ信託銀行 | ─ | ─ | ─ |
※投信残高の公表は上位20銘柄まで
出所:みずほフィナンシャルグループ 〈みずほ〉のフィデューシャリー・デューティーに関する取り組み
【純資産総額と基準価額】
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンドが選ばれる理由はなんでしょうか。魅力を紹介します。
投資対象の「質の高い企業」とは?
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンドは、世界中の株式へ投資するアクティブ型の投資信託です。実質的な運用者はモルガン・スタンレーで、同社が2007年から実践する「グローバル・オポチュニティ株式運用戦略」によって運用されます。
グローバル・オポチュニティ株式運用戦略のポイントは、「質の高い企業へ、割安な水準で投資する」という点です。競争優位性の評価やディスラプティブ・チェンジ(※)分析などから「質の高い企業」を選定し、さらに割安と判断されるタイミングで資金を投じます。
※ディスラプティブ・チェンジ:今後起こりうる社会、技術、業界等における革新的・破壊的な変化
【運用プロセス】
投資アイデアの創出 | スクリーニング、情報ネットワークなどからアイデアを創出 |
クオリティ分析 | 競争優位性、成長性、ディスラプティブ・チェンジ分析、財務健全性、ESG評価からクオリティを評価 |
割安度の調査 | 今後5年間の推定フリー・キャッシュフローから割安度を評価 |
リスク管理、 ポートフォリオ構築 |
・クオリティが高く、かつ割安水準にある企業に投資 ・組入比率は確信度および他の銘柄との相関に基づき決定 |
出所:モルガン・スタンレー グローバル・オポチュニティ株式運用戦略
ポートフォリオの状況は以下の通りです。アメリカ株式が過半を占めますが、インドや韓国、中国といった新興国へも比較的高い割合で投資しています。
【ポートフォリオの状況(2023年8月末時点)】
組入上位10カ国・地域 | 組入上位10銘柄 | |
1位 | アメリカ(58.3%) | ウーバー・テクノロジーズ(米国、9.3%) |
2位 | インド(8.6%) | サービスナウ(米国、7.7%) |
3位 | デンマーク(6.1%) | DSV(デンマーク、6.1%) |
4位 | 韓国(5.2%) | HDFC銀行(インド、5.8%) |
5位 | 中国(4.8%) | メルカドリブレ(米国、5.6%) |
6位 | カナダ(4.4%) | メタ・プラットフォーム(米国、4.8%) |
7位 | イタリア(4.2%) | ショピファイ(カナダ、4.4%) |
8位 | フランス(3.4%) | アドビ(米国、4.3%) |
9位 | シンガポール(1.6%) | モンクレール(イタリア、4.2%) |
10位 | 日本(1.4%) | アマゾン・ドット・コム(米国、4.2%) |