eMAXISシリーズは安定的な強さ

個別ファンドで安定的に強いのは、三菱UFJ国際投信が設定・運用しているeMAXISシリーズです。資金流入額上位10本のうち2本が、同シリーズのファンドとなっています。

ちなみに同レポートでは、つみたてNISA対象ファンド(ETFを除く)の運用会社別純資産総額がグラフで示されているのですが、圧倒的に純資産総額が大きいのは三菱UFJ国際投信です。

2位の楽天投信と3位のSBIアセットマネジメントがほぼ同額で1.5兆円程度ですが、三菱UFJ国際投信のそれは、その4倍超の6兆円超となっています。同社がつみたてNISAでこれだけ純資産総額を積み上げられた背景は、ひとえにeMAXISシリーズに多額の資金が集まったからと考えられます。

とはいえ、上位10本のうちインデックス型は4本です。その意味では、アクティブ型に再び脚光が集まっているようにも見えます。

上位で注目したいのは「インド株ファンド」

この資金流入額の上位ランキングで気になるのは、インド株ファンドが入ってきていることです。

インドの株価インデックスである「ムンバイSENSEX30」は、この10年間、右肩上がりで上昇してきました。2020年3月のコロナショックで25638ポイントの安値をつけたものの、そこから大きく切り返し、直近の高値は66766ポイントです。

当然、インド株を組み入れて運用するファンドのパフォーマンスも絶好調ということで人気化したものと考えられますが、新興国の株式市場は総じてボラティリティが高めになります。

マーケットの流動性が、先進国の株式市場に比べて薄いため、多額の資金が流入すると、本来の実力以上に株価が高めに押し上げられる一方、その反動で大きく下げることが往々にして起こり得るのです。

したがって、人気化しているからといって、実際に購入する際には、自分の資金の大半をつぎ込むようなことは避けなければなりません。新興国の株式市場に投資するファンドをポートフォリオに組み入れる際は、あくまでもポートフォリオ全体の味付け程度、たとえば5%とか10%程度の比率に抑えるようにしてください。