積み立てをやめたくなるパターンには2種類あります。

1つは、思うように結果が出ないパターンです。

もう1つは、反対に、順調に含み益が増え、利益確定をしたくなるパターンです。

グッとこらえて、とにかく続ける――。

これこそが、長期積み立て投資を着実に成功させる、最も単純な方法です。

というのも、積み立て投資では、開始当初よりも終盤期の成績のほうが、資産の増え方に与えるインパクトが大きいためです。1つ目のパターンのように、思うように結果が出なくても焦る必要はありません。インデックス型の場合、利益が積み上がっていることを実感するまでには、2〜3年程度を要することもあります。

アクティブ型の場合も、市場平均(インデックス)を大幅に下回るような成績の低下でなければ、積み立てを続けてよいでしょう。

2つ目のパターンのように、利益確定をしたいという衝動にかられることもあるでしょう。

しかし、インデックスファンドで積み立てを実践している場合は、小刻みに利益確定をすることはオススメしません。というのも、インデックスは市場全体への投資ということであり、「世界経済は長い目で見れば拡大していく」という前提に基づいているからです。

利益確定を行うことにより、途中で事実上「離脱」してしまうと、その資金はやはり投資機会を奪われた状態になってしまいます。インデックス型の場合は、タイミング投資に走るのではなく、市場に「居続ける」ことが何よりも重要です。

投資信託で利益確定をしてもよいケースとしては、おおむね20%以上のリターンが出ていて、かつ次に投資したい先がある場合です。

このようなケースは、おもにアクティブ型で、その中でも、特定のテーマや業種に沿って銘柄を選定しているタイプの商品に限られます。