②アクティブファンドには、投資の知識を深めてから手を出す

では、長期投資する際はどのような商品を選べばいいのでしょうか。ここからは、投資信託を選ぶ際の大きなポイントについて解説します。

まず、投資信託の運⽤⽅法は、⼤きく分けて2種類あります。1つは、S&P500や日経平均株価などの指数に連動する「インデックス型」。そしてもう1つは、⼀定のテーマやコンセプトに沿って投資する「アクティブ型」というものです。

アクティブ型の商品は、例えば「環境に配慮した企業」というテーマで運⽤されます。また、相場の動きをチェックし、プロがその場で判断して運⽤を⾏う商品もあります。

テーマがしっかりしていたり、プロが運⽤を判断してくれたりする商品。⼀⾒、このアクティブ型投資信託は安心感があり、⾮常に魅力的な商品があるのも事実です。実際に、⼤きく資産価値を伸ばしている投資信託も多くあります。

しかし、このアクティブ型投資信託。最⼤のデメリットは「信託報酬が⾼い」ことです。それもそのはず、アクティブ型の商品では、プロである運⽤者が判断し、実際に株などが売買されるため、かなりの⼈件費がかかるからです。

また、アクティブ型投資信託から優れた商品を選び出すためには、運用の中身を調べ、適切に評価できる投資の知識が必要になります。

⼀⽅、インデックス型であれば、完全に「ルール」に基づいて運用されます。人間による複雑な判断が⼊らず、事前に決めたルールどおり、機械的に売買していくだけ。そのため、コストも安く済むのです。

過去の記事で説明してきたとおり、新NISAを使うと「永久に⾮課税」となります。したがって、かなり⻑い期間、商品を持ち続けるのが基本戦略です。

つまり、毎年かかる「信託報酬」というコストをいかに下げるかが、大きなカギとなるのです。したがって、初心者のうちは信託報酬の安い「インデックス型の投資信託」を選ぶ。そして投資の幅を広げたい方は、ある程度の知識・判断力をつけてから「アクティブ型の投資信託」にも少しずつ挑戦していくのがオススメです。