「成長投資枠でしか買えない商品」には何がある?
では、今回注目すべき「成長投資枠でしか買えない投資信託」にはどんな商品があるのでしょうか。大きく分けて2種類、例をあげてみましょう。
1.特定の国の株式を集めた投資信託
1つ目は、特定の国に投資する株式投資信託です。
日本の個人投資家には、米国株に投資する商品や、全世界の株に投資するオールカントリー型(通称:オルカン)の商品が人気です。
一方、今回公表されたリストでは米国以外の株式投資信託も目立ちました。例えば、「今後米国を抜く経済大国になる」という予測もある中国。人口で世界一になり、平均年齢28歳と若く活力のあるインド。他にも、ブラジル、ベトナム、フィリピン……さまざまな国の株式に投資する商品ラインナップが明らかになっています。
オールカントリー型の商品を買えば満遍なく投資もできますが、「この国が特に伸びる!」「この国の将来に投資したい!」という明確な目線を持っているのであれば、このような特定国を対象とした株式投資信託も選択肢に入るでしょう。
2. 上場REIT
そして2つ目は、上場REITです。
REITとは「Real Estate Investment Trust」の略で、不動産投資信託を指します。通常、数億円もする土地や建物に対して、個人が投資することは難しいでしょう。これを切り売りして、個人でも持てるようにしたものがREITです。
一等地ビルの値上がりによる恩恵を受けたいけれど、ビルなんか買えるわけがない…という方でも、REITに投資すれば利益の一部が還元されます。さらに、不動産価格そのものの値上がりだけでなく、テナント料や賃料収入が分配される点もおいしいところです。
もちろんこれらの商品では、ある程度のリスクも伴います。特定国のみに投資する商品は、オールカントリー型の株式投資信託よりもリスクが高くなりますし、不動産だけに偏って投資すると、地価の変動に大きく左右されてしまいます。
したがって、このようなハイリスク・ハイリターン型の商品は、あくまでも「余裕金の範囲で」投資することを強くおすすめします。