改めて考えたい生命保険加入の必要性

これが果たして合理的な判断なのかどうかということを、私たちは一度、真剣に考えてみる必要があります。ましてや、25歳から29歳までの死亡率は、1年間でたったの0.035%でしかありません。

確かに生命保険の保険料は、若いうちから加入した方が安くなりますが、それは死亡するリスクが低い年齢のうちから、生命保険会社に保険料を支払っているからです。

生命保険会社にとって、加入者から払い込んでもらう保険料はキャッシュイン、加入者が死亡した時に支払う保険金はキャッシュアウトです。

したがって、死亡リスクが極めて低い若い人からたくさんの保険料を受け取れれば、生命保険会社にとってはより大きなキャッシュフローが継続的に得られるため、保険料を多少割り引ける、とも考えられます。

このように考えを巡らせていくと、若いうちから生命保険に加入するのは無駄であると言ます。もちろん、0.035%の確率でも不安だから加入するという人に対して、この考え方を押し付けるつもりは毛頭ありません。

しかし、生命保険会社があれだけの巨大組織を維持できるのは、支払う保険金に比べて、受け取る保険料が圧倒的に大きいからだという程度のことには、想像を巡らせても良いのではないでしょうか。