分配金を受け取りながら運用したい人におすすめ
ダイワJ-REIT(毎月)は東証REIT指数を参照するインデックスファンドですが、実は同様の運用を行う銘柄はETF(上場投資信託)にも存在します。しかしETFの分配原資は投資対象から受け取った当期のインカムゲインに限定されており、非上場の投資信託ほどは自由に分配金を支払うことができません。
一方、非上場の投資信託であるダイワJ-REITは、インカムゲインのほかキャピタルゲインを分配原資とできるほか、それまで積み上げていた過去の収益などからも分配金を支払うことができます。
【ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)の分配原資(1万口あたり)】
2022年6月 | 2022年7月 | 2022年8月 | 2022年9月 | |
当期分配金 | 60円 | 60円 | 50円 | 50円 |
当期の収益 | 4円 | 7円 | 8円 | 13円 |
当期の収益以外 | 55円 | 52円 | 41円 | 36円 |
翌期繰越分対象額 | 5044円 | 4992円 | 4951円 | 4915円 |
出所:大和アセットマネジメント 交付運用報告書(2022年11月)
このような仕組みから、ダイワJ-REIT(毎月)は高い分配金利回りを実現しているのです。分配金を受け取りながら国内のリートで運用したい人は、ダイワJ-REIT(毎月)を選んでみてはいかがでしょうか。
なお、基準価額は純資産総額を総口数で割って算出され、分配金は分子である純資産総額から支払われます。したがって、分配金を支払うと基準価額が必ず下落するため、分配金をどれほど受け取っても、直接的にはトータルリターンに影響がない点には注意したいところです。
【ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)の概要】
銘柄 | ダイワJ-REITオープン(毎月分配型) |
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
ファンドのタイプ | 国内REIT型 |
設定日 | 2004年5月18日 |
信託期間 | 無期限 |
決算日 | 毎月15日 |
受渡期間 | 5営業日 |
販売手数料(最大、税込み) | 2.2% |
信託報酬(全体、税込み) | 0.792% |
信託報酬(販売会社、税込み) | 0.385% |
信託財産留保額 | なし |
主な販売会社 | 大和証券 イオン銀行 山口銀行 |
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。