ワイオミング州が「EV禁止法」で世界に逆行?

テスラを中心にEV化を進めつつあるアメリカですが、実は2023年1月にワイオミング州でEVの新車販売を段階的に廃止する法案が提出されたことが話題を集めています。世界的にはガソリン車の販売を規制する流れが強まっていますが、なぜワイオミング州で逆行する動きがあるのでしょうか。その背景には同州の経済構造があるとみられています。

ワイオミング州は石油や石炭、天然ガスといった天然資源が豊富で、その産出量は全米トップクラスです。一方でその他の産業に乏しく、鉱業が州内総生産のおよそ4分の1を占めており、天然資源と鉱業分野での雇用率は全米1位となっています。

出所:ジェトロおよび在デンバー日本国総領事館

つまりワイオミング州はエネルギーに対する依存度が高く、ガソリン車に対する規制は同州経済にとって逆風となる可能性が指摘されています。同じように天然資源への依存度が高い国や地域では、同様の動きが生じるかもしれません。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。