NISA、iDeCoが若年層にも定着

多くの企業で新入社員を迎える季節となりました。

2020年から続いた新型コロナ対策が一区切りとなり、4年ぶりに新入社員の集合研修を実施される企業も出てきました。加えて開催方法も、昨年度までのオンライン開催から、集合研修へと梶を切られているようです。同時に、運営管理機関として、企業型DCについての説明を委託される機会も増えました。

久しぶりの集合研修での説明会、いくつかの変化を感じる場面がありました。
新入社員にDCを説明する際、「投資をしたことがありますか?」と質問することから始めますが、今年度は挙手する人が以前より多い印象を受けました。また、投資先も従来とは異なっていました。「NISA」という回答がほぼ全員の企業もありました。

興味深かったのは、「株式投資をしています」「国債を購入しました」「FX投資をしています」という回答ではなく、「NISAをやっています」という回答だったことです。よく聞いてみると、各種SNS等で話題の投資信託名が上がってきました。つまり、「つみたてNISA」を実施していることがわかりました。

NISAスタート時には、以前から株式投資をしていた人が利用する傾向が高く、裾野の広がりが課題だったかと記憶していますが、「つみたてNISA」が一般化し、利用者が確実に広がりつつあることを感じました。

制度を活用しやすくして、誰もが安心して使えるという「器を整えることからのスタート」がうまく機能した例といえるでしょう。

また、iDeCoの浸透を感じる場面もありました。新卒採用の新入社員から「iDeCoをやっていますが、何か手続きが必要ですか?」という質問が出ました。コロナ以前からは、考えられない変化です。