「資産所得倍増プラン」とは?

2022年11月25日、内閣官房のホームページに「資産所得倍増プラン(案)」が掲載されました。そこで示された基本的な考え⽅は、以下の通りです。

“(前略)家計に眠る現預⾦を投資につなげ、家計の勤労所得に加え⾦融資産所得も増やしていくことが重要である。(中略)従来は、株式や投資信託への投資は、⼀部の富裕層が⾏うものというイメージがあった。しかし、(中略)20歳代から30歳代の若年層の利⽤が急拡⼤している。また、デジタル化により、アプリ上での簡単な資産の管理や、低廉な⼿数料での豊富な⾦融商品へのアクセスも可能になっており、投資経験の浅い⽅も含めて、幅広く資産形成に参加できる仕組みを整備し、中間層の資産所得を⼤きく拡⼤することが可能である。”

出所:内閣官房HP「第3回資産所得倍増分科会配布資料【資産所得倍増プラン(案)】」

これも堅い表現なので、私なりに解釈してくだけた文章にします。

<分かりやすくすると…>

​●国⺠のサイフには「投資にまわっていない、ただ存在するだけのお⾦」が眠っている
​●その眠っているお⾦を投資に回し、もっと国⺠を豊かにしたい
​●これまでは「投資=⾦持ちがやるもの」というイメージだったが、今はそういうわけではない
​●今は少額からでもネットで簡単に投資できる。お⾦持ちじゃなくても、若者でも、誰でも投資できる新時代だ

では、上記の2つ目にある、眠っているお⾦を投資に回すためにはどうすればいいか。それが「資産所得倍増プラン」のメインです。これも内容を要約すると次のような内容になります。

<分かりやすくすると…>

●資産所得倍増プランの⽬標は「NISAの利⽤者・国⺠が投資する⾦額」を5年間で倍にすること
●ターゲットはお⾦持ちでなく「中間層」。この層の資産を増やし、豊かにしていきたい

⾔ってみれば、資産所得倍増プランとは、国が総⼒を挙げて行う「資産を増やそう⼤キャンペーン」のようなものだとイメージしてみると分かりやすいでしょう。