2.非課税枠を増やせるのは「2023年」まで
また、今年で終了する旧NISAは、2023年を逃すと二度と制度を使うことができません。
ここで、前提の知識となる新旧NISAの投資タイミングの違いを整理します。まず、新NISAを使った投資は2024年以降であればどのタイミングで始めてもOKです。極端な話をすると、2024年から投資をスタートする必要すらありません。⼿元に投資に使えるお⾦がなく2025年から投資を始めたとしても、「元本1800万円まで」というルールには全く影響しないからです。
一方、新NISAで買った株や投資信託はいつでも換金が可能です。例えば、新NISAで200万円分の株や投資信託を買い、残りの投資枠が1600万円になったとします。
その後、「自家用車を買い替えたいけど手元の現金が足りない」というタイミングが来たら、その分、株や投資信託を売ってしまえばいいだけです。売った分の投資枠は復活するため、再び1800万円まで株や投資信託を買うことができます。
そして、旧NISAを使って投資できるのは、何と言っても2023年まで。また、旧NISAの株や投資信託を2024年以降に売ってしまうと、もう二度と投資枠が復活しません。
まとめると、
●新NISAは、2024年以降であれば好きなタイミングで使える
●旧NISAは、2023年のタイミングを逃すと二度と使うことができない
ということです。
だからこそ、2023年のうちに旧NISAを目いっぱい使っておく必要があるのです。