なぜ「今」金利が大切なのか?

実は、この本の執筆中の2021年、世界中で10年以上続いた超低金利も終焉を告げようとしている。さっきも話したけど、2020年末から特にアメリカで物価が急激に上がり始めた。物価が上がれば金利が上がるのは基本だ。すでに2021年半ば以降はブラジル、次いでロシア、メキシコ、イギリス、ニュージーランド等はさっさと金利を上げ始めている。

金利が上がればどうなるかは後ほど詳しく話すけど、世界的には10年ぶりに、日本だと20数年ぶりに金利が上がる可能性が高い。そのとき何が起こるかを今知っておいて絶対損はない。

●第2回(実は経済を発展させる立役者―「金利って何?」にズバリ回答)では、お金の貸し借りに伴うさまざまな金利の仕組みについて解説します。

図解 身近な「金利」と「お金」のことが3時間でわかる本

角川総一 著
発行所 明日香出版社
定価 1,760円(税込)