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2012年2月10日、東日本大震災からの復興を担う「復興庁」が設置されました。間に省を置かない内閣直属の行政機関で、未曽有の被害が生じた震災からの再建を統括する役割を持っています。
復興庁の設立から今年で11年となりました。復興はどれくらい進んだのでしょうか。
復興はどれくらい進んだ?
東日本大震災の発生後、約47万人もの避難者が発生しました。これは現在の東京都葛飾区の人口(約46.4万人)に匹敵する水準です。被災した人たちの住まいを確保するため、応急仮設住宅の建設が急ピッチで進められ、震災発生からおよそ5カ月で4万4000戸を超える数が完成しました。
現在では住居への移転が進み、避難者の数は4万人にまで減少しています。一時は31万人を超えた応急仮設住宅の入居者数も、2021年でおよそ1000人となりました。まだ完全ではありませんが、人の復興は大きく前進したようです。
【応急仮設住宅入居者数(岩手県+宮城県+福島県)】
・2012年:26万7429人
・2017年:6万2136人
・2021年:1044人
出所:復興庁 数字で見る復興
インフラも少しずつ整ってきました。震災で寸断された道路は地元の建設会社29社から52のチームが復興にあたり、2021年12月に全550キロメートルの「復興道路」および「復興支援道路」が全線開通します。経済も再開に向かい、製造業の出荷額も大きく回復しました。
【製品出荷額等(製造業計)】