日本参入を計画、国内投資家との関わりも密接に
このように波乱含みのバイナンスだが、日本の仮想通貨投資家との結びつきはますます強くなることが予想されている。
2022年11月末にバイナンスは金融庁登録の仮想通貨交換業者、サクラエクスチェンジビットコインの発行済み株式を100%取得したと発表。国内企業を買収し、日本市場への本格参入の足がかりを得たかたちだ。
かねてから仮想通貨市場の動向を予想するうえで無視できない存在であったが、国内の仮想通貨投資家は今後、ユーザーとしての視点からもバイナンスを注視していく必要があるだろう。
仮想通貨市場全体における日本のシェアは、2018年前半までをピークに減少に転じているものの、依然として強い存在感を示している。FTXの破綻により日本市場も冷え込んでいるが、バイナンスの参入が新たな投資家を呼び込む起爆剤となり、世界を牽引する市場に成長するかにも注目したい。