金融の力で経済のみならず社会も豊かに
そして、それを実現するために、2022年10月から約半年間をかけて全国47都道府県を巡り、レオス・キャピタルワークスの社員が投資と積立の魅力をお伝えする「つみたてキャラバン」をスタートさせました。(※参照:レオス・キャピタルワークス公式ウェブサイト)。
もうひとつ、私たちが目指す大きな挑戦があります。それは「インクルージョン・バイ・ファイナンス」の実現です。これは社会的包摂を金融で実現しようという、非常に大きな挑戦です。もともと私の仕事のど真ん中には、常に資本市場を通じて社会に貢献することを置いてきました。要するに、お金が持つ善なる力を信じて、より良い社会を築くためにお金の力を発揮させる。それが、インクルージョン・バイ・ファイナンスという考え方の根本にあるものです。
だから、レオス・キャピタルワークスを通じて行っているファンドの運用も、単純にお客さまに儲けていただき、その利益の一部を私たちがいただくことによって、全員が同じ方を向いて経済的に豊かになる、ということだけではありません。経済的な豊さだけを追求するのではなく、より良い社会をつくりたいのです。
最後の最後に、私自身のことにも少し触れさせていただきます。
時々、「藤野さんは引退したら何をするの?」と聞かれることがあります。その答えはギャグみたいなのですが、投資家です。まだまだ引退は先だと考えていますが、いつかレオス・キャピタルワークスの経営から手を引き、後進に譲る時が来ます。それでも私はきっと、投資を続けていくでしょう。
と思います。なぜなら投資には、世の中を良くする力があるからです。
(おわり)
取材・文/鈴木 雅光(金融ジャーナリスト)